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「Society5.0」とは?
Society5.0(ソサエティ5.0)という言葉を聞いたことはあるだろうか。
結論から言えば、この言葉は「社会の特徴」を表したものである。
これまでの社会の進歩を知ることで理解することができる。
Societyの移り変わり
狩猟社会(Society 1.0)
いわゆる原始的な時代。石器や罠を用いて、野生動物を狩りそれを食料として生活をしていた時代。
農耕社会(Society 2.0)
食料となる野生動物は空腹の際に、都合よく出現するとは限らない。人類は、食べたいときに食べるという欲望が生まれた。システマティックに作物を育て、食料を蓄えることに成功したこの時代を「農耕社会(Society2.0)」という。
工業社会(Society 3.0)
石油、石炭、天然ガスといった鉱産資源を手に入れることでより高度な技術を身に着けた。人類は欲望に基づくこの行動が、環境に甚大な被害をもたらすことを後に知ることになる。
情報社会(Society 4.0)
インターネット技術が普及し、情報があふれる社会に突入した。情報を集約できる者が優位に立つことができる実力主義が本格化した。一方で個々の自由度が高まったことから、加速度的な発展を遂げたこの時代を「情報社会(Society4.0)」という。
Society5.0の正体
Society5.0とは、情報社会(Society4.0)に続く、新たな社会を指すもので、第5期科学技術基本計画において日本が目指すべき未来社会の姿として提唱された。つまり、未来社会の姿であることから、Society1.0~4.0のような明確な和名は、この時代が到来したあとに決まることになる。
これまでの情報社会(Society 4.0)において、解消できない課題が生じた。それは、知識や情報が共有されず、分野横断的な連携が不十分であるという問題、人が行う能力の限界から、あふれる情報から必要な情報を見つけて分析する作業の負担、年齢や障害などによる労働や行動範囲に制約等があった。また、少子高齢化や地方の過疎化などの課題に対して様々な制約があり、十分に対応することが困難だった。
日本政府による見解
Society 5.0で実現する社会は、IoT(Internet of Things)で全ての人とモノがつながり、様々な知識や情報が共有され、今までにない新たな価値を生み出すことで、これらの課題や困難を克服します。また、人工知能(AI)により、必要な情報が必要な時に提供されるようになり、ロボットや自動走行車などの技術で、少子高齢化、地方の過疎化、貧富の格差などの課題が克服されます。社会の変革(イノベーション)を通じて、これまでの閉塞感を打破し、希望の持てる社会、世代を超えて互いに尊重し合あえる社会、一人一人が快適で活躍できる社会となります。(内閣府HPより)
最後に
現在、新型コロナウイルスの影響により、個々の力が試されることになっている。
これまではお金によって「楽しむ環境」が買えた時代だった。
環境に頼ることで幸せを実感していた時代から、「楽しむ環境」を自分で作り出す時代に入った。
これからはSociety5.0によって、テレワーク、スマートスピーカー、サブスクリプション、配送サービス(ドローン、Uber等)など、全てを家で完結できる社会が出来上がる。
今後社会はどう変わり、我々の生活もどう変わるのか。
今は、現代人の「価値観」が大きく変化する重要局面と言えるだろう。