五臓を繋ぐ「気・血・水」とは?

先日、漢方における「五臓」についてまとめました。

この五臓を理解するにあたり、もう1つ重要な概念があります。

それが「気」「血」「水」という三要素です。

 

「気」「血」「水」のバランス

体の不調を感じたとき、原因の究明に関わるのが「気(き)・血(けつ)・水(すい)」です。

漢方の世界では、この三つの要素がバランス良く保たれている状態を健康と考えます。一つでも不足したり、流れが滞ったりしていると不調や病気の原因になります。また、「気」「血」「水」は先ほどの五臓の働きをつなぐ役割を果たします。

「気」…生命力と呼ばれるものや元気などのエネルギー

「血」…血液

「水」…体液やリンパ液

これらそれぞれが不足すると様々な心身のトラブルが発生するとされています。

 

「気」のトラブル

~ストレスや緊張状態が続く状態~

気虚(ききょ)タイプ 気が不足すると、免疫力が低下して病気が長引く。老化が進む。

気滞(きたい)タイプ 気の流れが滞り、自律神経が乱れてイライラしたり、眠れない。

 

「血」のトラブル

~冷えやストレス、過労が続く状態~

血虚(けっきょ)タイプ 血が不足すると、新陳代謝が低下して顔色が悪く、乾燥肌、爪が割れる、抜け毛などが起こりやすい。

瘀血(おけつ)タイプ 血の流れが滞り、肌荒れ、シミやクマ、肩こりや頭痛などの痛み、のぼせ、プレ更年期障害や月経前症候群(PMS)などが起こりやすい。

 

「水」のトラブル

~水分代謝が乱れて、体内に水分が過剰な状態~

水滞(すいたい)タイプ 体内の水の流れが滞ると、むくみ、冷え、関節痛、口の乾き、めまいや耳鳴りなどが起こりやすい。

 

まとめ

このように、体の不調にはこの三要素が、深く関わっているとされています。

きっと誰しも経験したことがある症状があったと思います。

五臓とそれをつなぐ「気」「血」「水」とは?

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