ジャレド・ダイアモンド『銃・病原菌・鉄』を要約してみた。
はじめに
15~17世紀のヨーロッパ諸国の台頭は歴史的に大きな出来事である。
本書の内容
本書のテーマは「人類の歴史」。
ヨーロッパ諸国はあんなにも強かったか。
白人が優れているという考えは、非常に安易である。
それはヨーロッパ諸国が自らの優位性を示すための洗脳であるとしている。
結論
結論から述べると、著者シェリー・ケーガンは
全ては環境要因。たまたま土地が良かった。
としている。
ヨーロッパ諸国は「環境」という最大の利点を活かし、世界のどの国々よりも「銃・病原菌・鉄」という強力な武器を使うことで、世界を思うまました。
発展の2要因
地球で発展するうえで最も環境が良い地域、それは「ユーラシア大陸」。
換言すると「横長の大陸に住んでいたから強かった」ということ。
1どこに行こうが緯度が一緒
気温、日の長さ、雨量などに大きな変動がないという利点。どこへ行っても適応しやすいということ。
2農業が優れていた
同じ農法を他国へ持っていき、転用できるという利点。
農作物は貯蓄しやすいため、好きなときに食べることができる。また農法が安定すれば、効率が上がり、時間に余裕が生まれる。これにより、どの地域よりも早い段階でテクノロジーを生み出す時間ができた。
もう一つ重要なのは家畜の数が増え、生物の密度が高まったことだ。家畜は人間が耐性をもっていない強力なウイルスを持っているため、感染症が生まれる。結果、苦しみつつも家畜との密接な生活によって免疫ができるようになる。
世界植民地化を目指す時期には、体内に病原菌と免疫を持っていた。
ヨーロッパ諸国が世界へ進出したとき、鉄・銃という文化的な武器ではもちろん、体内に有していた病原菌によって、侵略地の住民を苦しめ、多くの人間が死んだ。
これが15~17世紀がヨーロッパ諸国が強さを誇った理由である。
最後に
進歩には、「環境」が大きく影響する。これはどの時代においても該当する論理だ。
Thank you.