自己実現的人間

“自己実現を成し遂げた人は、実は人脈が広くない”　マズロー

マズローの欲求五段階説

アメリカの心理学者、アブラハム・マズローは、人間の欲求が五段階であることを明らかにした。

１　生理的欲求

　生きていくために必要な、基本的・本能的な欲求のこと。(食欲・排泄欲・睡眠欲など)

２　安全の欲求

　安心・安全な暮らしへの欲求のこと。(病気や事故などから身を守りたい、安心したいなど)

３　社会的欲求

　友人や家庭、社会から受け入れられたいという欲求のこと。(集団への帰属や愛情を求める欲求であり、「愛情と所属の欲求」や「帰属の欲求」とも言う)

４　承認欲求

　他者から尊敬されたい、認められたいと願う欲求のこと。(妨害されると、劣等感や無力感などの感情が生じる。)
　　

５　自己実現の欲求

　自分の世界観・人生観に基づいて、「あるべき自分」になりたいと願う欲求のこと。(潜在的な自分の可能性の探求、自己啓発行動、創造性の発揮などを含み、より高次へと突き動かされる状態)

人間のたどり着く欲求には「自己実現」がある。誰しも一度は、自分の理想の姿を想像したことはあるだろう。この自己実現とは、自分の思い描く自分を体現したいという欲求だ。

ではどうすれば、自己実現を達成することができるのだろう。以下が自己実現に向けた手がかりだ。

　☑ 未知・曖昧なものに怯えない、むしろ好む。

　☑ 自発的・単純・自然である。

　☑ 課題中心的で超越性(プライバシーの欲求)を持つ。≒傷ついたり不安にならない。

　☑ 自律的(文化と環境からの独立・意思が強い・能動的人間)である。

　☑ 神秘的経験を重んじる。

　☑ 手段と目的、善悪の区別が明確である。

　☑ 哲学的で悪意のないユーモアのセンス。

　☑ 創造性、文化に組み込まれることへの抵抗。

　自己実現を達成する人は常に主体的であり、原因ややり甲斐を環境に求めない。確固たる強靭な精神を持ち、純然たる姿勢で物事に没頭する。絶えず学び続け、豊富な感性と余裕感を持った人である。

Thank you.